2ヶ月ほど前になりますが、9月18日付けの読売新聞に「旧ソ連空母 軍事利用の懸念」という記事が掲載されていました。この記事を要約すると、中国の大連港に5年以上にわたり係留されていた旧ソ連の未完成空母「ワリヤーグ」が、中国軍によって軍事利用される懸念が強まっているという内容です。
日露戦争では、巡洋艦「ワリヤーグ」(もちろん、艦船名以外はまったく別の船です)は仁川沖の海戦において損傷し自沈、後に引き揚げられ、宗谷として日本海軍に編入(1905年)。その後、第1次世界大戦勃発によって、協調関係(日露協約)にあったロシアに返還(1916年)され、再び「ワリヤーグ」となるも、ロシア革命に伴って回航途中のイギリスで抑留、1925年に同国で解体されるという運命を辿りました。
こうして見るとなんだか「ワリヤーグ」は過去も現代も不遇な印象がありますが、「宗谷」であったときは練習艦隊としてたびたび遠洋航海に出るなど活躍しており、さらに南極観測船として有名な「二代目宗谷」は現在も一般公開されていますから、たかが「名前が変わっただけ」にしては、なんとも不思議な巡り合わせです。(FH)
2007年11月24日
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