『坂の上の雲』がトリガーになって,私たちは数年以上にもわたって日露戦争の実態に迫ろうとさまざまな資料を渉猟しています。そうした中で,「戦争とは何か」という疑問がますます強くなってくるこのごろです。「道なお遠し」といったところです。
ところで,政府は今月26日に今年度の文化勲章授与者とともに文化功労者15人を発表しましたが,その中に塩野七生氏が含まれていました。塩野氏の愛読者にとってはたいへんな朗報です。たぶん1992年から昨年まで全15巻の『ローマ人の物語』を刊行したことが主な受賞理由になったようです。
この「大作」も愛読していますが,その七巻「悪名高き皇帝たち」の中には,
戦争は、武器を使ってやる外交であり、外交は、武器を使わないでやる戦争である。
という記述があります。塩野氏らしい定義だと感心すると同時に,この表現には深い内容が含まれているように思います。こういう観点から日露戦争を捉えていくことも,ぜひやっていきたいと思っています。(GEN)
2007年10月29日
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